監 査 第 32 号 平成25年(2013)5月24日
出 雲 市 長
長
岡
秀
人
様
出雲市議会議長
坂
根
守
様
出雲市監査委員
勝
部
一
郎
出雲市監査委員
吾
郷
紘
一
出雲市監査委員
川
上
幸
博
財政援助団体等監査の結果について(報告)
監
査
結
果
報
告
書
第 1
監査の対象
株式会社 特産ひかわ
① 平成23年度(2011)指定管理対象施設の運営状況 ② 平成23年度(2011)指定管理対象施設の経理状況
第2
監査の実施期間
平成25年(2013)4月15日から同年5月15日まで
第3
監査の方法
今回の監査は、あらかじめ株式会社特産ひかわから決算書及び附属書類等の必要 な資料の提出を求め、これらを審査するとともに、事情聴取等の実地監査を行うな どの方法により実施した。
第4
監査の結果
関係諸帳簿はいずれも証拠書類と適合しており、計数的には正確に処理されてい ることを確認した。なお、事務処理については、概ね良好であったが、一部におい て見直しや検討の必要な事項も見受けられた。
なお、監査委員としての要望事項は次の7点である。
1 監査提出資料について
指定管理期間中の収支状況を確認するため、過去5年間の管理運営に関する事 業報告書や決算書の提出を求めたが、一部未提出であった。未提出分については そもそも未作成で、旧斐川町或いは出雲市に報告していなかったとのことであり、 それは基本協定違反になるので、今後は決してこのようなことがないよう留意さ れたい。
2 道の駅「湯の川」の管理業務について
3 指定管理業務について
提出された『平成 23 年度事業報告書』によると、「特産品等販売事業」、「軽食 事業」、「花展示販売事業」、「各種イベント事業」、「情報発信・その他」の5項目 が、「施設の設置目的を逸脱しない範囲で、自らの提案により自主財源をもって 行う自主事業」として挙げられているが、こういった自主事業と指定管理業務を あわせた事業報告がされているため、指定管理業務に係る収支が明確に把握でき ない。平成 24 年度から指定管理料は0円となったとのことであるが、提出され た『平成 23 年度支出一覧表』によると、指定管理業務に係る経費は、1,435 万円 余りであり、平成23 年度までの指定管理料 100万円と利用料金収入では到底賄 えず、その不足部分を自主事業による売上で補填する形となっている。これでは、 そもそも指定管理料を平成 24 年度から0円とすることの妥当性をどのように判 断されたか疑問である。今後市から、適正な指定管理料を受けるためにも、指定 管理業務と自主事業について市所管課と協議の上、明確にされたい。
4 利用料金の設定について
出雲市道の駅湯の川の設置及び管理に関する条例に基づいて、指定管理者は市 長の承認を得て利用料金を定めることとなっているほか、年度協定書等にも利用 料金制を併用すると謳ってある。然るに、利用料金を定めていなかったことは条 例違反に他ならない。平成 25年度に至ってようやく承認申請し、利用料金を定 めたようであるが、同条例別表第2に定める「温泉スタンド」が抜けているなど まだ不備な部分がある。また、ステーションハウス棟、花卉展示ハウス、イベン ト広場利用の際の利用料金を「利用料金」として収入せず、「受取手数料」とし て収入しているといった収入誤りも見受けられた。今後、業務を行うにあたって は条例等をよく理解するとともに、市所管課とも連携を密に取られたい。
5 普通預金の残高について
現在5つの金融機関と取引があるようだが、普通預金の年間最低残高は 1,900 万円余りである。このように余裕資金が豊富にあるのであれば、単に普通預金に 預けておくのではなく、定期預金等効果的な運用方法について一考されたい。
6 一般管理費の決算額について
決算計上となっていた。前年度に間違えて未払金計上したひと月分については、 前期損益修正益として特別利益などに計上すべきであったと考える。
7 事務処理について
平成 22 年度における給与からの源泉所得税の徴収忘れや不要なリース料の未 払金計上、平成 23年度における振込手数料の科目入力ミスや受託料収入を補助 金収入とした科目設定誤りなど数多くの事務処理の不手際が見受けられた。誰し も誤りは犯すものであるが、それを多くの目で見て未然に防ぐチェック体制こそ が重要である。監査提出資料を見る限り、そうした決裁行為がほとんど見当たら なかった。やはり内部統制、相互牽制、チェックシステムがしっかりと構築でき ていないので、まずはそうした点から改善されたい。
第5
指定管理者及び道の駅の概要
1.指定管理者の概要
①名称 株式会社 特産ひかわ ②代表者名 代表取締役 岡 正明 ③所在地 出雲市斐川町学頭 825 番地 2 ④設立年月日 平成 11 年 5 月 24 日
⑤資本金 2,250 万円
⑥役員数 7 名(代表取締役 1 名、取締役 4 名、監査役 2 名) ⑦業務内容 道の駅「湯の川」管理運営事業、特産品販売事業等 2.道の駅の概要
①駅名 道の駅「湯の川」 ②道路管理者 国土交通省 ③整備手法 一体型
④供用年月日 平成 11 年 10 月 18 日 ⑤施設概要
・敷地面積 10,462 ㎡(うち国土交通省用地2,936 ㎡、出雲市用地7,526 ㎡) ・駐車場 5,475 ㎡(24 時間利用可)
大型車 11 台、普通車 96 台、障害者用 5 台 ・ステーションハウス棟
【国土交通省施設】トイレ(24 時間利用可)、情報・休憩コーナー 【出雲市施設】特産品販売・軽食コーナー、事務室
第6
平成 23 年度事業報告
1.出雲圏域の東の玄関口としての役割 ①憩いの場の提供
・きれいな情報コーナー、トイレ、駐車場の提供 ・斐川特産のシクラメン植樹など「花の町斐川」の創出 ②道路案内、地域情報の発信
・宿泊情報の提供
・当駅ホームページの充実 ③地域連携機能の強化
・特産品などの斐川ブランドから出雲ブランドへのスムーズな移行 ④経営会議開催の準備
・市民代表者、外部有識者との経営会議開催に向けての準備着手 ・斐川地域協議会への参画
2.各種関係機関との連携強化 ①出雲市観光交流推進課との連携 ②斐川町商工会との連携
・「ひかわびじんダネプロジェクト」への参画 ③斐川町観光協会との連携
④NPO21世紀出雲産業支援センターとの連携 ⑤斐川ブランド推進員の配置
・出雲(斐川)ブランドのPR・販売促進 3.毎日行きたい道の駅を目指して
①広報を活用したイベント情報掲載 ②地元特産の花の展示・販売 ③特産品のPR・販売促進
・出西生姜、宍道湖産しじみ、はと麦、トマトなどの販売 ・地元産品を使用したレストランメニュー
・報道機関による取材 4.経費削減と地域貢献
①経費削減の取り組み
・店内蛍光灯本数 30%削減、冷房温度設定 24℃による扇風機対応 ・自動販売機の一部撤去
・生ごみの堆肥へのリサイクル、分別処理の徹底 ②地域貢献の取り組み
第7
平成 23 年度収支決算
【収入】
・指定管理料 1,000 千円 ・売上高 166,084 千円 ・自動販売機等販売手数料 3,347 千円 ・斐川ブランド販売拡大事業収入 6,195 千円
・協賛金等その他収入 1,326 千円 合 計 177,952 千円
【支出】
・売上原価 109,248 千円 ・斐川ブランド販売拡大事業支出 6,228 千円 ・一般管理費 57,652 千円 合 計 173,128 千円